足のシビレのメカニズム

 

一口に足のシビレといってもいくつかの種類が存在しますが、ここでは大ざっぱに2種類に分けて解説します。

1つめは「両足のシビレ」2つめは「片足のシビレ」です。

 

まず一つ目の両足が均等にシビレる場合。この場合はまず糖尿病を疑わねばなりません。また糖尿病以外でも、もしも両足が均等にシビレるならば内科系の疾患を疑うべきでしょう。こういったパターンのシビレは原則、我々カイロプラクターせ施術対象外です。まずは病院にいって医師の判断を仰ぎましょう。

 

我々カイロプラクターが施術対象に出来るのは原則。2つめの「片足のシビレ」です。片足のシビレにも種類があるので1つづつ説明していきましょう。

 

①神経牽引型

 

整形外科に行くと神経圧迫が痛みシビレの原因と説明される事が多いのですが、圧迫でのシビレというのはほぼ存在しません。ですが神経線維の構造上、牽引でのシビレは存在します。神経線維の構造は単純にゴムホースをイメージすると判りやすいと思います。神経線維に何らかの理由で牽引が加わると内腔が狭くなる分(ゴムホースを両手で引っ張ってみましょう)、情報伝達に異常が生じます。この異常な情報を脳はシビレと認識します。こういったパターンのシビレは特に神経線維が細くなる神経末端(手足の指先)に多いようです。

こういったパターンのシビレは我々カイロプラクターの施術に良く反応し、比較的短期間での改善が見られます。

 

②靭帯性

 

足のシビレの原因になる靭帯は2つ、腸腰靭帯と仙腸靭帯です。

 

 

骨盤と腰椎は歩行時にバイオメカニクス的に連動するのですが、その連動性に異常が生じると(いわゆる骨盤のズレ、歪み)上記2つの靭帯のいずれか、もしくは双方に負担がかかりシビレの原因となります。上記靭帯がシビレの原因となる場合は、患部に炎症がある場合が多いので、カイロプラクターによるバイオメカニクスの修正と同時にアイシングが必要になります。

 

③循環不良型

 

長時間のデスクワーク、運動不足等により筋肉が硬くなるとリンパ液、血液の流れが滞り、酸欠状態に陥った神経から異常情報が発生します。こういったパターンでは足の浮腫みや、冷えが伴う事も多いようです。実際の施術は筋肉に対する施術がメインになります。たまにマッサージ院での施術でシビレが解消したとの話を聞くことがありますが、そういった場合大半はこういったパターンでのシビレだったのでしょう。

 

④筋筋膜型

 

筋肉というのは細かい筋繊維とそれを包む筋膜により構成されています。本来、筋繊維と筋膜間は滑らかに滑走するように出来ているのですが、過剰なスポーツ由来の微小外傷に起因する瘢痕、もしくは長時間のデスクワーク由来の組織液固化による固着により、正常な筋繊維、筋膜間の滑走が損なわれると筋肉内部の正常な代謝が上手くいかなくなり、排泄されるべき代謝産物が蓄積します。(ようするに筋肉内部にゴミが溜まると考えて下さい)

 

そうして筋肉内部に貯まった代謝産物は、受容器を刺激し異常情報は発生します。こういったケースでは主に筋肉、筋膜への施術が中心となります。また自宅でのストレッチが改善に大きく貢献します。

 

また、筋筋膜性の足のシビレ、痛みのある方は仰向けに寝るのが困難で患部の筋肉をストレッチするために、自然に横向きになって体を丸めて眠る方が多いのが特徴です。

     こんな風に・・・。
     こんな風に・・・。

 

 

 

上記の4つが足のシビレの4大パターンですが、いずれもレントゲンやMRIには写りません。整形外科ではどうしても画像診断中心になるので、こういった疾患ではあまり的を得た対応が出来ないケースを多く観察します。

整形外科での投薬や電気、牽引等で改善の無い場合、速やかに最寄りのカイロプラクターを尋ねると良いでしょう。

 

 

 

田町駅西口徒歩8分 港カイロプラクティックはりきゅう恩応治療院

TEL 03-3455-7830

友だち追加

東京都港区芝2-30-14 阿部ビル1F

アクセス

電車の場合

JR山手、京浜東北線 田町駅西口を出て、約8分。
浅草線 三田駅A9出口より徒歩4分。
地下鉄 芝公園駅A1出口から徒歩4分。

自動車の場合

近隣にコインパーキングあり。